釣行データ
釣行日 | 2016年9月16日(金) |
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船宿 | 芝崎 五エム丸 |
釣りもの | マダイ(一日船) |
潮回り | 小潮(干潮10:19、満潮16:48) |
天候 | 曇り / 風波穏やか |
釣果 | マダイ2匹(26~41cm)・イナダ2匹・ゴマサバ1匹・マルソウダ多数・サクラダイ・トラギス・フグ |
秋の鯛は数釣りできる……はず
今回のターゲットはマダイ(コマセ釣り)。
久里浜沖でマダイが絶好調との情報を聞きつけ早速釣行しようと考えていました。
しかし、以前のマダイ釣りで酷い目に遭ってトラウマになっている友人Kが珍しく乗り気で、同行したいのでしばし待てとのこと。
2人の都合の合う日を探っていると、マダイの爆釣は1週間も持たずに終了してしまいました。
東京湾側の船宿はどこもイマイチの状況のため、小型なら数釣りが記録されている日もある相模湾の船宿を検討します。
しかし、いくらマダイが数釣れている日があると言っても釣果にムラがあり、ボウズを覚悟する必要はありそうです。
ならば、せめて心地良く釣りをしたいということで、サービスの良い五エム丸さんに決定しました。
使用タックル
竿 | ダイワ「潮流 30-300」 |
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リール | シマノ「プレイズ800」 |
道糸 | ゴーセン「DONPEPE ACS 300m 3号」 |
テンビン | 船宿のレンタル品(K型天秤 40~50cm) |
オモリ | 船宿のレンタル品(サニーカゴL + オモリ80号) |
クッションゴム | 1.5mm 100cm(太さ / 長さ) |
仕掛け | ヤマシタ「マダイ仕掛 FMV16 8-3(ハリス3号・全長6m・1本針)」 |
エサ | コマセ:オキアミ / 付けエサ:オキアミ |
今回は下からのタナとり
コマセマダイには「上(海面)からのタナとり」と「下(海底)からのタナとり」があります。
海域・船宿・季節によって違いますが、「春の産卵期など魚の警戒心が強い季節は上からのタナとり」「秋の小型の数釣りでは下からのタナとり」などと使い分けます。
今回の五エム丸さんでは「下(海底)からのタナとり」でした。アジ釣りなどと同じです。
マダイは海底すれすれに泳ぐ魚なので、基本はハリス分の長さ(6m)+クッションゴムの長さ(1m)で、ビシの位置が底から7mのタナということになります。
海底付近はエサ取りが多いので、上から少しずつコマセを撒いて、マダイを上に泳がせて食わせられるのが理想です。
釣り方の基本的な手順は以下の通りです。
- ビシを着底させ、底がきっちりとれたらマダイを散らさないよう素早く海底から離す
- ビシが底から2m~3mの位置(もしくはタナの半分→3.5m)でコマセを1回撒く
- 仕掛けをタナ(ハリス+クッションゴム=ビシが底から7mの位置)まで巻き上げる
- タナでコマセをもう1回撒き、仕掛けが馴染むのを待つ
- アタリが無ければ、たまに竿を持ち上げてゆっくりと落とし込んだりして誘う
要は、道具を一回りヘビーにしたアジ釣りです。
ただ、ハリスが6m~10mと長いので慣れないとオマツリしやすいです。
また、潮の速さや魚の活性は一定ではないので、状況を見ながらコマセの撒く位置・タナを微調整する必要があります。
実釣記録
朝一番に良型マダイ!
友人Kと共に、右舷の胴の間に2人並んで座ります。
平日だというのにそこそこ一杯のお客さん(8~9人?)を乗せ、朝6時に出船。
空は曇天で過ごしやすい陽気です。さらに、浅場では光の届きにくい曇りの日は有利なので少し期待します。
船長さんはしばらく魚探の反応を探し、水深22m前後の浅場のポイントで釣り開始です。
朝一番はチャンスタイムであることが多いため、潮や付けエサが食われたかを観察しながらアタリに集中します。
コマセはしっかり撒いているのに、1投目、2投目と付けエサが返ってきます。
魚探に反応があるのに付けエサが返ってくる場合は「魚の活性が低い」または「マダイがいてエサ取りが散っている」ことが多いです。
いずれにせよ、エサ取りとの戦いになることが多いマダイ釣りで、付けエサが針に残っていることは悪くありません。
丁寧に再投入した3投目。コマセを撒いて、仕掛けが潮になじんだと思われたころに「ズドン」と竿先が海に突っ込みました!
すかさずアワセを入れると、グイ~ンと引っ張るような引き。
周囲ではイナダが釣れ出していたので「青物かもしれないです~」と言いながら巻き始めます。
すると、次第に「ゴンゴン」と首を振るマダイ特有の引きに変わってきました!
それなりに強い引きなのですが、長竿の弾力・クッションゴム・ハリスの伸びにより、竿でタメているだけで魚は浮いてきました。
「ん~、この引きじゃ小型かな」などと思っていると、水面に姿を現したのは1キロオーバー、41cmの良型マダイ!
今までにも何度かマダイを釣ったことはありますが、水面にピンク色の魚体が浮かぶ瞬間は何度味わっても最高です。
青物とのいたちごっこ
船で1番最初にマダイを釣れたため大興奮。
それと同時に、ボウズを逃れてほっと胸をなでおろします。
周囲ではイナダなどの外道がポツポツと釣れており、それに交じってマダイも少しだけ釣れている様子。
自分も友人Kもイナダを釣り上げます。
ただ、時間が経つにつれてコマセが効き、青物の活性が高まってしまいマダイが釣れなくなったので船長さんはポイントを変更。
すると、小~中型のマダイが船中でパラパラとアタります。
しかし、しばらくするとまたイナダ・ゴマサバ・シイラなどの青物が活発になるという繰り返しです。
自分は移動後3つ目のポイントで青物に混ざり26cmのマダイをゲット。
一気にコマセを撒きすぎないようにカゴの穴の大きさや竿のシャクリを調整しつつ、外道の嵐の中からどうにか引きずり出しました。
友人Kはというと、貸竿が少し硬いせいか、オモリが夜光のせいか、イナダ・シイラ・メバル・マハタなどの外道を連発。
周囲が釣れていない時間も次々に魚を釣りあげますが(これはこれで凄いのですが)、一向に本命のマダイは釣れません。
自分は8時20分過ぎの時点でマダイ2匹・イナダ2匹と、もう既に大体満足した状態です。
常連さんに2.7キロの大マダイ
しばらくすると、フグやマルソウダの猛攻で釣りにならなくなってきました。
仕掛けの投入直後にマルソウダにひったくられ、タナまで届けばフグにやられる、という状況です。
船長は水深20~40mぐらいまで広く探ってくれますが、状況は変わりません。
深場だと若干エサ取りは減るのですが、その分本命のアタリさえ少なくなるので困りものです。
船のお客さんみんなが外道にうんざりしていたころ、右舷ミヨシの常連さんが大物を掛けたらしく大騒ぎしています。
船長さんが駆け付け、無事にタモで取り込まれたのは2.7キロの立派なマダイ。
その後の話によると、なんと「コマセを撒かずに釣った」そうです。
船全体で撒かれるコマセの量が多いと判断したときには、それも一つの手なのかもしれませんね。
その後の自分はというと、針を飲んでしまった小さなゴマサバ1匹だけをクーラーボックスに収め、特に見せ場も無く終了となりました。
今回の釣果
今回の釣果は、マダイ2匹(26~41cm)・イナダ2匹・ゴマサバ1匹・マルソウダ多数・サクラダイ・トラギス・フグでした。
友人Kの釣果は、極小マダイ1匹(リリース)・イナダ5本(船中トップ)・メバル2匹・マルソウダ多数・マハタ・シイラなど。
本命マダイは残念でしたが、魚の数で言えば船中で一番釣っていました。
さらに、友人Kと親しく話していた常連さんから、「自分は大きいの(2.7キロのマダイ)あるからさ、他の魚あげるよ」との言葉があり、なんとイナダと小型のマダイ2匹をいただく友人K!
料理を一番の楽しみにしている彼は、ホクホクの笑顔で帰路についたのでした。
常連さん太っ腹です。本当に、本当にありがとうございました。
ちなみに、この日の船全体での釣果はマダイ0~3匹、全部で10匹のマダイ(30cm以上は3匹のみ)でした。
海全体が渋い日だったようで、他の船宿ではマダイ狙いを早々に諦めアジ・サバなどのお土産確保に走っている様子も見受けられました。
最後までポイントを探し回ってくれた船長に感謝です。
今日のポイント
竿 |
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仕掛け |
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エサ |
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釣り方 |
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